今日のおじさん、なに食べました? (仮)

妻の料理と、おじさんの毎日の記録です。ほんのり工学テイスト。

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パナソニック12-32mmレンズ・ズームリング外れ故障と自前修理ブログ
【今日の夕食】
 今日は、新しい土地の「草むしり」をしました。あっという間に、生い茂ってしまいます。
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OLYMPUS E-PM2+LGV12-32mmF3.5-5.6、EFL56mm、F5.4、SS1/125、ISO3200;EV+0.7
★米飯

★フライ盛り合わせ、キャベツ
 エビフライ、クリームコロッケ、牛肉コロッケの3種です。

★野菜煮物
 大根、ニンジン、こんにゃく、鶏肉です。珍しく、息子がバクバク食べていました。自分でフォークを使って食べられるのが、良かったのかもしれません。

★青菜白あえ

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【今日のおじさん】パナソニック12-32mmレンズ・リング外れ故障と自前修理ブログ
 今回は、ミラーレス一眼カメラ用の交換レンズ「パナソニック・LUMIX  G VARIO 12-32mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S.」で経験したリング外れ破損と、その復旧の顛末を書きます。


★手軽さ満点の小型レンズ!「パナ12-32mmF3.5-5.6」
 昨年(2015年)の9月末に、新しいレンズを買いました。パナソニックの「LUMIX  G VARIO 12-32mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S. 」(型式:H-FS12032)です。パナソニックの「マイクロフォーサーズ」規格のミラーレス一眼レフの多くの機種(GM1,GM1S,GF7,GM5など)で、キットレンズとして付属しています。
 レンズ本体と、自動開閉キャップ「LC-37C SLV」(オリンパス用ですが、本レンズにも使えます)を買いました。レンズ本体は中古で、約1.8万円でした。
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 とてもコンパクトなレンズで、子供撮りでも威圧感がなく、いつでも気軽に使える便利な製品です。最近では、私の主力レンズとなっています。(購入経緯と作例は、→こちらの記事)
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E-PM2+12-32mm;EFL64mm,SS1/320,F9.0,ISO200


★ついに私のレンズにも!「持病・リング外れ」
 ところが、先日、「悲劇」が起こったのです。ズームリングを回しても、空回りする感じです。そして、リングの部分が、スッポリと外れてしまったのです!! 外れたのは、一番外側の、アルミ製の筒部分(ズームリングの金属製カバー)です。
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 実は、このレンズで、このトラブルが多いことは、ネット上のクチコミを見ていて、以前から知っていました。しかし、まさか自分の身に降りかかるとは。あらためて、ネットを調べてみると、あるわあるわ、「レンズ外れ」で壊れた経験(故障・損傷・破損・脱落・外れ)が、たくさん出てきました。以下、代表例のリンクを示します。

[1]アマゾン:商品レビュー
入手半年後にリングが脱落。1年くらいで外れたとのコメントもあり。
http://www.amazon.co.jp/review/R1JQOY53BB8PCJ/ref=cm_cr_dp_title?ie=UTF8&ASIN=B00FYK2PYK&channel=detail-glance&nodeID=16462091&store=photo

[2]価格ドットコム:クチコミ掲示板
中古で購入したが、ズームリングがクルクル空回りする。
http://bbs.kakaku.com/bbs/K0000586788/SortID=18468481/

[3]価格ドットコム:クチコミ掲示板
取り付けが硬いと思っていたが、その後、リングが外れた。
http://bbs.kakaku.com/bbs/K0000586788/SortID=17887078/

[4]ブログ:noguchan's blog - Photo's LIFE
反対方向に回したら外れた。
http://blog.noguchan.lolipop.jp/?eid=934847

[5]ブログ:むらさんのたいくつな日々
中古で購入したが、外側の筒が外れた。
http://mura-san.jp/blog/archives/2016/01/post-4290.html

[6]ブログ:うわああああな日常
リング外れではないが、同レンズを分解して構造を紹介。
http://7rpn.hatenablog.com/entry/2015/11/15/155058


★リング外れの原因は?
 外れたリングの内側には、黒いドロドロした粘着物が、ベッタリと付いていました。グリースなのか、接着剤なのか、不明です。レンズ本体の回転部分にグリースが封入されているので、グリースである可能性が高そうです。しかし、色が黒いので、接着剤などと混合している可能性もあるかもしれません(単純に黒いグリースという可能性もある)。
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 ベタベタを拭き取った後のリングです。アルミ製のプレス部品に、切削加工したものと思われます。リングの内周面には、ふき取っても落ちない黒い塗料のようなものが付いています。これは、接着剤と思われます。上ブログ[6]によると、リングとレンズ本体(黒いプラスチック部品)は、「熱可逆性の接着剤」で固定されているらしい、とのこと。この種の接着剤は、温度を上げると(何℃くらいか不明)流動性を持ち、常温で固化して接着するとのことです。

 そして、リングの端面部(フランジ部)には、1ヶ所だけ、くぼんだ箇所があります(赤矢印)。このくぼみが、レンズ本体の突起と嵌合して、「位置合わせ」の役割をします。
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 リングのくぼみに対応する突起が、レンズ本体に設けられています(赤矢印)。この突起は、樹脂製である上、非常に小さい(突出量1mm未満)ので、「回り止め」の役割は期待できません。トルクがかかれば、すぐにヘタってしまいそうです。したがって、基本的に「接着」で、リングのトルク(回転)と、外れ力(並進)の2方向の力を、支持する考え方の設計になっていると言えます。修理の際には、この点に留意する必要があります。
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 以上の観察から、今回の「リング外れ」の原因は、「接着剤の剥がれ」と結論します。なぜ、接着剤が剥がれたかは、以下のように推定します。
a)摺動部(鏡胴間の回転面)のグリースが漏れ、接着部に回り込み、接着力を低下させた。
b)高温の環境に置かれたため、熱可逆性接着剤が軟化した。
c)経時劣化により、接着力が低下した。
d)リングの停止位置を越えて過大な力をかけたため、接着部が破断した。


 上の要因bは、高温の車中や直射日光下に放置したわけではなく、思い当たりません。しかし、中古品であり、履歴が不明のため、なんとも原因をつかめません。

※ 本レンズのリング外れに対して、ネット上では、接着剤や粘着テープで固定する設計を「手抜き」とか「粗悪」と批判する向きがあります。しかし、現在の私たちの身の回りの製品では、接着は欠かせない接合技術であり、電子部品から自動車まで、広く使用されています(色消しレンズで2枚のレンズを貼り合わせるのも「接着」にほかならない)。上手な使い方をすれば、機械設計の幅を広げる素材です。接着剤を使うこと自体は、特に批判すべ き設計ではないと考えます。ただ、本レンズでは、不具合が多く、確かに設計検討が不十分だったかもしれません。


★自分で修理する!~どの方法を選ぶ?
 自分で見積をとったわけではありませんが、ネット情報によれば、修理費用は1~1.5万円程度の様子です。中古で1.8万円で買ったレンズに対しては、 容認できない価格です。さらに、修理が完了しても、同一の故障が再発しないという保証がありません。かといって、お気に入りのレンズですから、このまま捨てるわけにはいきません。

 というわけで、自分で修理することにしました。以下の案を検討しました。

案1)熱可逆性接着剤で再接着
 購入当初の状態に戻すのであれば、熱可逆性接着剤に熱を加えて流動させ、常温に戻して再接着させるのが良さそうです。しかし、①温度を何℃まで上げればよいか分からない、②適切な加熱方法を思いつかない(ドライヤーでは過熱の心配)、③元通りになっても、再発の心配がある。

案2)機械的な結合部を追加
 接着だけでなく、ピンなどを追加して、機械的に結合できれば、安心感を増せます。しかし、レンズ本体の外筒が薄く(約1mm)、内部構造も不明のため、断念しました。

案3)別の接着剤で再接着
 私が最も信頼を寄せる接着剤は、「エポキシ系」の接着剤です。このタイプの接着剤は、2液を混合することで、化学的に硬化して、強力な接着力を得られます。瞬間接着剤とは異なり、弾性が残るので、衝撃に強いです。また、溶剤を含む接着剤とは異なり、素材の侵食を小さくできる安心感があります。接着力も強いので、ズームリングを回すトルクにも、シッカリと耐えられるでしょう。デメリットとして、二度と復旧できない、メーカー保証を受けられない、という点があります。

案4)粘着テープで固定
 他の方法として、粘着テープも有望そうです。やり直しがききそうなのも、メリットです。しかし、粘着テープは、高温多湿では粘着性が落ちそうなイメージと、経時変化に弱そうな印象があります。また、大きなトルクを受けなければならないため(凹凸は位置合せ機能しか持たないため、接着部で力を受ける必要がある)、接着力が足りない不安があります。今回は不採用としました。


★エポキシ系接着剤で補修!
 以上の検討から、「エポキシ系接着剤」を使って、補修することにしました。使ったのは、コニシの「弾力性エポキシ樹脂系接着剤・MOS8(モスエイト)」です。2液を混合して使用します。
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 まずは、どこに接着剤を塗布するかを検討します。

 回転範囲のロック機構と思しき部品が、露出しています。この部分に接着剤が入ると、不具合の原因になりそうです。この周囲は、接着剤の塗布を避けたほうが良さそうです。
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 下の写真の部分は、広く平面が広がっています。接着剤を塗布できます。
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 こちらには、少し広めのくぼみがあります。余分な接着剤が逃げるスペースとなるので、多めに接着剤を塗布してもOKそうに思えます。
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 正面から見たところ。12時の位置が、レンズ取り付けマーク(●印)です。ゲジゲジを付けた2つの範囲(左上、下)に、接着剤を塗ることにしました。
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 接着剤を塗り広げます。レンズ本体とリングには、僅かな隙間しかないので、塗り過ぎに注意が必要です。
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 リングをはめこんで、途中まで行ったところで、はみ出した接着剤をヘラなどで掻き取ります。
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★完成! 今後の製品改善を、強く期待します。
 接着まで、一晩待って、完成です!心配で、故意に大きな力は加えられませんが、通常の操作であれば、空回りしたり、スルリと外れることはなくなりました。もう、メーカー保証は受けられませんが、自分で直せたので、ひとまずは満足です。
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 このレンズは、たいへんコンパクトで、使いやすく、気に入っています。他に代えがたいレンズです。パナソニックにおいては、ぜひ、製品改良を頂けますと幸いです。(信頼性を重視するパナソニックのことですし、本品同社の主力キットレンズのはずですから、すでに改良済みかもしれません。その節は、ご容赦ください。)

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(補足) 2016/6/19
 ネットでのクチコミを見ていると、この故障に対して、「パナソニックはけしからん、責任をとって、回収修理(リコール)するべきだ」というような主張が、ときおり見られます。個人的には、このような言は、「たいへん無責任」だと思うのです。
 レンズに限らず、機械部品に故障が生じるのは、当たり前のことです。メーカーは、それを踏まえて、保証期間(本製品の場合は1年)を設けています。この期間に故障が生じれば、メーカーは「責任をもって」無償修理にあたります。
 この製品についていえば、メーカーの希望小売価格(42,000円)が設定されており、その価格の中で、「1年間は故障しません。故障したら無償修理します。」というスペックを実現しているのです。それを、1年を超えての故障を保証しなさい、というのは、ユーザーとして、無茶を求めすぎだと思います。メーカーにとって「余りに酷」です。特に本件の場合、人体に害を及ぼすような損傷ではありませんので、理性を持って考えれば、とてもリコールしろなどとは言えません。(逆に、石油ファンヒーターなど、故障により人命に危険が及ぶ場合には、保証期間を過ぎても、責任を持って製品回収にあたっています。)
 本故障が心配で、万一のときに「責任をとってほしい」という方は、大手量販店で購入し、3~5年の長期保証に加入することをお勧めします。要するに、故障しないことの保証には、追加のお金がかかるのです。

 おそらく、本故障の頻発については、パナソニック側の技術者に、すでに伝わっていて、対策がとられていることでしょう。パナソニック社の「行動基準(経営理念を実践する基準)」として、以下の記述があります[1]。これを読めば、同社がどれだけ品質に重きを置いているかが、伝わってきます。並の会社じゃありません。
(2)品質を第一に信頼と安心を生み出す
 私たちは、法令の順守はもとより、商品の品質を第一に考え、真にお客様に信頼されるとともに、安心してお使いいただけることをめざして、モノづくりプロセスの品質向上に徹底して取り組みます。


[1]パナソニック-行動基準-第2章 事業活動の推進- I-3.生産
http://www.panasonic.com/jp/corporate/management/code-of-conduct/chapter-2.html

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