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台所用洗剤と風呂用洗剤の違いは?~住居洗剤の成分
【今日の料理】 2011/12/27 夕食
 明日から,新年まで,妻と娘(10.5ヶ月)と,神奈川県の実家で過ごします.
 冷蔵庫の整理も終わり,今日はスーパーの鍋セットです.
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★ちゃんこ鍋
 スーパーの,鍋セットです.鶏肉・豚肉・鶏つみれ・ギョウザ・白菜・水菜・しめじ・人参などが入り,盛りだくさんでした.エギ・豆腐・マロニーちゃんを,自前で追加しました.最後に,うどんを投入しました.
 添付のつゆの味がほどよく,おいしく頂きました.

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【今日の料理工学】 台所用洗剤と風呂用洗剤の違いは?~住居洗剤の成分
 年末です.年末と言えば,大掃除です.大掃除といえば,家じゅう拭き掃除です.拭き掃除といえば,住居用洗剤です.
 というわけで,今日は,「住居用洗剤」に関する話題です.


★身のまわりの洗剤,洗剤,洗剤!
 大掃除となって,いろいろな場所を掃除しようとすると,いろいろな洗剤を使っていることに気づきます.下図1は,我が家にある住居用洗剤の一部を,集めたところです.次のようなものがありました.
 ・浴室用洗剤「カビキラー」
 ・ガラス用洗剤「ガラスマイペット」
 ・台所用洗剤「油汚れマジックリン」
 ・トイレ用洗剤「トイレのルック」
 ・浴室用洗剤「おふろのルック」
 ・食器用洗剤「ジョイ」
<図1>
 20111227z02.jpg
 こうして並べてみると,どうしてこんなにたくさんの種類の洗剤が必要なのだろう,と感じます.ひとつの洗剤にまとめられれば,楽なのになあ.

 これらの用途別の住居用洗剤には,どのような違いがあるのでしょうか.


★住居用洗剤には,どんな成分が含まれる?
 洗剤には,たいへん多くの種類があるので,すべてを調べると大変です.そこで今回は,「花王」社の住居用洗剤「マジックリン」シリーズに絞って,成分の調査・比較を行ってみました.
 成分は,同社のホームページ[1]で調べました.
[1]花王;マジックリン
http://www.kao.com/jp/magiclean/index.html
 調査したのは,次の4種類です.
 a)油汚れ用洗剤「油汚れマジックリン」
 b)風呂用洗剤 「バスマジックリン」
 c)トイレ用洗剤「トイレマジックリン」
 d)ガラス用洗剤「ガラスマジックリン」

 調査結果は,下表1の通りでした.成分を機能別にまとめました.また,液性も示しました.
<表1>
20111227z01.jpg
 この結果を見ると,住居用洗剤には,次のような成分が入っているようです.
 ・水
 ・界面活性剤
 ・除菌成分
 ・pH調整剤(またはアルカリ剤)
 ・金属封鎖剤
 ・表面親水化剤
 ・泡調整剤
 ・香料・着色剤

 表1だと,どの洗剤にどの成分が入っているか,少しわかりにくいです.そこで,成分の有無だけに着目して,下表2にまとめました.表中,○印が,入っている成分です.(水,香料,着色料は,除きました.)
<表2>
20111227z03.jpg


★それぞれの成分の作用効果は
 以下,それぞれの成分について,見てみます.文献[2]を参考にしました.
[2]花王;洗浄剤について
http://www.kao.co.jp/pro/clean_navi/cleaner/

●界面活性剤
 「界面活性剤」は,すべての洗剤に含まれます.洗剤の洗浄作用は,主にこの成分によると考えられます.
 よく知られた界面活性剤の例が,「石けん」です.石けんの代表的なものが,下図2の「脂肪酸ナトリウム」です.
<図2>
20111227z04.jpg
 脂肪酸ナトリウムは,1つの分子の中に,水になじみやすい「親水性」の部分と,油になじみやすい「疎水性」の部分を持っています.疎水性の部分は細く長く,親水性の部分は短いので,この分子をマッチ棒のような形状で表現することが多いようです(図2下).
 
 石けんのような界面活性剤は,水に油を溶かす作用を持ちます.下図3は,その仕組みの説明図です.
<図3>
20111227z05.jpg
 図3左のように,通常,水と油は溶け合わず,分離しています.ここに,界面活性剤を入れます.界面活性剤には,親水性の部分(丸い部分)と,疎水性の部分(細長い部分)があります.このため,界面活性剤は,水と油の境界に集まります.このとき,親水性の部分が水側,疎水性の部分が油側を向きます.
 この状態で,液をかき混ぜます.そうすると,水の中に油が拡散します.界面活性剤がないと,しばらくすると,また水と油は分離してしまいます.しかし,界面活性剤があると,分散した油のまわりに,界面活性剤が集まります.この結果,図3右のように,油のまわりを界面活性剤が覆うようになります.親水性部分が水側,疎水性の部分が油側を向いています.この状態は,安定しているので,水の中に油が分散した状態を保てます.

 以上のように,界面活性剤を使うと,水の中に,油を溶かし込むことができます.このため,水だけでは除去しにくい油汚れを,水で流しとることができるようになります.
 台所の油汚れ,風呂やトイレの皮脂汚れ,ガラスの油膜,いずれも油汚れですから,洗浄には界面活性剤が効果的だと考えられます.

 なお,「界面活性剤」という名は,水と油の境界(界面)に働きかけて,界面の性質を変える(例えば,混じりやすくする=界面のエネルギーを下げる)ことから,付いているようです.
 界面活性剤には,とても多数の種類があります.どの界面活性剤を選ぶかは,対象とする汚れや,安全性,コストなど,いろいろな面から,決めているのだと思います.


●除菌成分
 風呂用洗剤,トイレ用洗剤には,「除菌成分」が配合されています.これは,カビの発生などを防ぎ,衛生を保つためと考えらます.


●アルカリ剤またはpH調整剤
 油汚れ用洗剤には「アルカリ剤」が,ガラス用洗剤には「pH調整剤」が含まれていました.いずれも成分は「エタノールアミン」とあり,同一のもののようです.添加量や意図によって,表記を使い分けているのかもしれません.
 油汚れ用洗剤は液性が「アルカリ性」,ガラス用洗剤は「弱アルカリ性」となっています.これらの液性は,アルカリ剤やpH調整剤の作用によるものと思われます.(風呂用,トイレ用洗剤は,ともに「中性」.)
 液性をアルカリ性にすると,油汚れを,より効果的に除去できるようです.その理由は,アルカリ液によって,油脂や脂肪酸を化学変化させて,「石けん」にすることができるためです.
 「石けん」は,例えば,トリグリセリド(油脂)と水酸化ナトリウム溶液(アルカリ液)を混ぜることで,得られます.これと同じような化学反応を,掃除しながら起こしているのだと考えられます.
 このような化学反応は,温度が高いほど起こりやすくなります.したがって,湯を使って洗浄すると,より高い洗浄効果が得られると推察されます.


●金属封鎖剤
 「金属封鎖剤」は,風呂用,トイレ用洗剤に含まれています.これは,「キレート剤」とも呼ぶようです.水分中に含まれるマグネシウム・カルシウム・鉄等の金属イオンを包み込んで封鎖する作用があるそうです[2].こうした金属イオンは,浴槽や便器に付着して,硬質の付着物(スケール)を形成することがあるためです.(公衆トイレなどで,茶褐色の石のような付着物を見ることがあります.)


●表面親水化剤
 トイレ用洗剤のみ,「表面親水化剤」が含まれていました.詳しくは不明ですが,「ポリカルボン酸系共重合物」という成分記載から,合成樹脂のような高分子材料かもしれません.便器の表面をコーティングして,汚れを付きにくくする効果を持つのかもしれません.


●泡調整剤
 洗剤は,洗浄物への付着性が重要です.簡単に流れてしまうと,洗浄面に長期間とどまることができないからです.スプレー時に適度に泡立つことで,付着性がよくなり,効率的な洗浄ができると考えられます.


 以上のように,住居用洗剤は,用途に適するように,配合する成分を選定していることが分かりました.
 ただ,油汚れ用とガラス用は似ており,風呂用とトイレ用も似ているので,機能を多少妥協すれば,4種類を2種類に絞ることができるかもしれません.


【今回の結論】
 住居用洗剤は,用途により,主に次のような洗浄成分を含むようです.
 ・油汚れ用・ガラス用:界面活性剤,アルカリ剤
 ・風呂用 ・トイレ用:界面活性剤,金属封鎖剤
 アルカリ剤は油汚れに,金属封鎖剤は硬質付着物の付着防止に,それぞれ効果があるようです.


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そんなに洗剤を愛してを集めなくても、重曹だけで全部掃除が出来てしまうとの説もあります。というか十分できるとのこと(笑)
幸運がよってくる | URL | 2011/12/28/Wed 23:14 [編集]
> 幸運がやってくる さん

はい。
重曹は、ふくらし粉にも使えて、たいへん便利です。
私も重曹をお勧めします。
マツジョン | URL | 2011/12/29/Thu 16:37 [編集]
こんばんは。

初めてコメントします、ちぃちぃです。
我が家にもこれらの洗剤、あるあるぅ~と思いながら見させていただきました。
ただ、食器用洗剤のジョイは良く落ちますが、手荒れがちょっと気になり現在は使っていません。
ゴム手袋をすれば良いのですが、面倒くさくって~v-411

界面活性剤の事ですが、図3などなど学生時代に勉強した記憶がよみがえってきます。
ただ、勉強嫌いでしたので、淡い記憶ですが・・・。

お料理も毎日されているのですね。頑張ってくださいe-343
ちぃちぃ | URL | 2011/12/29/Thu 19:22 [編集]
> ちぃちぃ さん
コメントありがとうございます。

食器用洗剤は、直接手に触れる時間が長いので、成分が重要そうですね。
洗剤が良くても、冬場はあかぎれができたり、水仕事は大変です。
マツジョン | URL | 2011/12/29/Thu 22:18 [編集]



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