今日のおじさん、なに食べました? (仮)

妻の料理と、おじさんの毎日の記録です。ほんのり工学テイスト。

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パンダは実は6本指?~グールドの進化論エッセイ集

実家の本棚には、私の好きな本のコレクションがあります。めったに読まないのですが、思い入れがあって、捨てきれない本たちです。

そんな本の中に、「スティーヴン・ジェイ・グールド」氏の一連のエッセイ集があります。1970年代から、20年以上に渡って、米国の「ナチュラルヒストリー」誌に掲載されたエッセイのようです。
氏の著作としては、カンブリア紀の生物の爆発的進化を扱った「ワンダフル・ライフ」が有名です。

誤解されやすい進化論を、興味深い実例を挙げながら、素人でも分かりやすいように説明しています。(正確さを重視しているため、回りくどい部分もありますが。)
「パンダの親指」は、生物の進化を示す好例です。
パンダは、肉食のクマの系統ですが、草食です。主食のササをつかむために、人間に似た、他の指と向かい合う親指を持っています。この親指は、どのように発生したのでしょうか。
祖先のクマの時点で、5本の指は平面状に(対向せずに)配置されてしまっています。この配置は、容易には崩れません。
実はパンダの場合、5本の指はクマと同じまま、6本目の指(正確には「指のようなもの」)が加わっているのです。そしてこの指は、もともとは手を構成する小さな骨のひとつだったそうです。たまたま骨の一部が大きくなり、人間の親指のように機能したことで、ササをうまくつかむことができた。これによって、パンダはうまく生き延びてきた、ということでしょう。

他にも、「シマウマは白地に黒縞か黒地に白縞か」、「鳥類の翼の当初の役割」など、興味深い話題がたくさんあります。

こうした生物の進化のストーリーのほかに、身近な物品を進化論で説明する試みもあり、たいへん面白いです。例えば、ミッキーマウスの顔のサイズの変遷、QWERTYキーボードの生き残った理由、などなど。


格調高く、理屈っぽく回りくどい語り口で、読むのに少々エネルギーが必要です。しかし、(きちんと読めば)進化論という極めて専門的なテーマを、素人相手に納得させてしまうのですから、ものすごい手腕です。

私の「料理工学」も、ときに氏の手法を意識しながら書いているのですが、当然ながら、遠く及びません。


スティーヴン・ジェイ・グールド;ダーウィン以来、パンダの親指、ニワトリの歯、フラミンゴの微笑、がんばれカミナリ竜、1995~2002、早川書房

以下続巻があるのですが、氏の他界のためか文庫化されず、入手できていません。


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