今日のおじさん、なに食べました? (仮)

妻の料理と、おじさんの毎日の記録です。ほんのり工学テイスト。

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文系と技術系の融合~工作機械産業の発展戦略

今日は、私が今読んでいる途中の本、「工作機械産業の発展戦略」について書きます。

「工作機械」とは、機械部品を加工するための機械です。鉄などの塊を削り出して、所望の形状を得る機械装置です。古くは「旋盤」や「フライス盤」、最近では「マシニングセンタ」や「ターニングセンタ」が、これに当たります。

私の父は、旋盤で部品を加工する職工、いわゆる「旋盤工」でした。実家には、旋盤とフライス盤、ボール盤がありました。
また、現在の仕事では、工作機械業界が、主要なお客様のひとつです。
このため、工作機械は、私にとって親しい機械です。

最近では、「世界が欲する技術」などと称して、町工場の職工の優れた技能がテレビで紹介されることが多いです。彼らが得意の技能を振るえるのは、優れた工作機械があってこそなのに、工作機械の素晴らしさは、あまり紹介されません。工作機械の重要性を、もっと世間に認知して欲しいです。私は、工作機械を応援します。


本書では、工作機械の主要な生産国である日本、ドイツ、アジア(韓国、台湾)を比較しています。比較は、技術的な面だけでなく、各国メーカーの販売戦略や生産規模など、経済的な面からも行われています。技術面、経済面の両方から工作機械の現状を俯瞰できる、非常に有用な本だと思います。
我々のように、機械の設計製造を(趣味でなく)生業としている人間にとっては、「技術面と経済面の両方から見ること」は、たいへん重要なことです。どんな高度な技術でも、儲からなければ、飯が食えないからです。

本書の多面的な視点は、「文系と技術系の研究者の密接な協力により産み出されたもの」だそうです。「文理融合」の力を感じます。


本書の著者のひとり、伊東誼(いとうよしみ)先生は、私の尊敬する先生の一人です。氏を通じて、「機械設計」の魅力を知りました。工作機械の設計では、主軸の軸受(軸を円滑に回転させるための部品)を、「ばね」に置き換えて考える、という話は、機械工学を学び始めたばかりの私にとって、たいへん衝撃的でした。
このような置き換え・単純化を、「モデル化」と言います。(料理工学では、おなじみの手法となっています。)
いろいろな機械や現象をモデル化して、うまく説明できると、この上ない喜びを感じます。


本書を読んでいると、伊東先生の魅力的な語りをまた伺えたようで、たいへん感慨深く感じました。


伊東、水野編;工作機械産業の発展戦略、工業調査会、2009


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