今日のおじさん、なに食べました? (仮)

妻の料理と、おじさんの毎日の記録です。ほんのり工学テイスト。

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圧力鍋は怖い?~圧力鍋の安全対策
【今日の料理】 2011/1/7 夕食
 年末年始を1週間ほど,実家で過ごした娘(10.9ヶ月)です.実家にいる間,ずっと私の父と母にチヤホヤされたためか,少し甘えん坊気味になってしまったような気がします.以前は,ひとりでも,けっこうな長時間遊んでいたのですが,ここ数日は,ずっと相手をしていないと,すぐにグズり始めます.一時的なものなのかもしれませんが,しじゅう相手をするというのは,結構大変です.
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★米飯

★豆乳シチュー
 ハウスシチューミクス(顆粒タイプ)を使いました.牛乳の代わりに,豆乳を入れています.具は,鶏肉・玉ねぎ・人参・じゃがいも.圧力鍋,加圧5分です.別ゆでしたエビと,ほうれん草をトッピングしました.
 シチューミクスやルウを使うと,粘度と味の濃さを独立に調整できないので,難しいです.いつも,味が濃いか,ゆるすぎるシチューになってしまいます.今日は,ゆるめのシチューになりました.

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【今日の料理工学】 圧力鍋は怖い?~圧力鍋の安全対策
 当ブログでは,これまでたびたび,「圧力鍋」を取りあげてきました(→こちら).圧力鍋は,短時間で調理できるのが魅力です.最近では,娘の離乳食の「大ぶり野菜」をゆでるのに,圧力鍋が活躍しています.

 便利な圧力鍋ですが,「蒸気が出て怖そう」というイメージから,敬遠される方もいるかもしれません.
 今回は,圧力鍋の安全が,どのように確保されているか,考察してみます.


★圧力鍋の圧力が保たれる仕組み
 下図1は,私の所有している圧力鍋です.「高敏」の「Magic Cooking」です.松居一代さんの,プロデュースという謳い文句でした.サイズが小ぶりで,手入れも簡単で,たいへん使いやすいです.
<図1>
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 この圧力鍋の基本的な構成を,下図2に示します.次の部品を有します.
 ・本体
 ・フタ
 ・パッキン
 ・ノズル
 ・おもり
<図2>
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 この圧力鍋に,調理物(水)を入れて加熱します.そうすると,水が蒸発して,蒸気になります.本体とフタの間は,ゴム製のパッキンで塞がれています.このため,蒸気の出口は,ノズルしかありません.しかし,ノズルの出口は,おもりで塞がれています.最初のうちは,内部の蒸気が少ないので,圧力が低く,蒸気はおもりで止まってしまいます.
 しかし,加熱を続けると,水がどんどん蒸発して,蒸気の量が増えます.そうすると,鍋の内部の圧力が高くなります.こうなると,蒸気の圧力によって,おもりが持ち上げられます.そして,ノズルの出口が開いて,蒸気が外に出て行きます(下図3).
<図3>
20120107z22.jpg
 蒸気が逃げて,鍋の圧力が下がると,おもりが再び下がります.そうすると,ノズルの出口が塞がれて,鍋に蒸気が溜まり,圧力が高まります.圧力が一定値まで高まると,ノズルの出口が再び開きます.

 圧力鍋では,以上のようにして,鍋の内部の圧力が,一定に保たれます.ノズルとおもりがうまく機能している限り,圧力鍋の圧力が異常に高まる危険はありません.


★どんなときに,圧力鍋が危険になるか?
 圧力鍋は,次の場合に,危険が生じそうです.
a)鍋の内部の圧力が異常に高まった場合.
 この場合,鍋の内部の圧力に耐えられず,鍋が破損(破裂)する可能性があります.
b)鍋の内部の圧力が高い状態で,フタを開いた場合
 この場合,本体・フタ間のロックが外れた瞬間に,圧力を受けたフタが飛ぶ可能性があります.

 いずれの場合も,破損した部品が体に当たったり,調理物が飛び散って,打撲や火傷をする危険がありそうです.
 こうした危険に備えて,圧力鍋では,安全対策が設けられています.私の所有する圧力鍋では,次のような対策がなされているようです.
a)鍋の内部の圧力が異常に高まらないようにするために,
 ・ノズルの入口が,詰まりにくい形状になっている.
 ・万一,ノズルが塞がっても,「安全弁」および「安全スリット」から,蒸気が逃げるようになっている.
b)鍋の内部の圧力が高い状態で,フタを開けないようにするために,
 ・圧力が高いときには,「開閉ロック装置」が作動して,フタを開ける操作ができなくなる.
 ・圧力が高いと,ゴム製のパッキンが本体とフタに強く押し付けられ,開けにくくなる.


★圧力鍋の安全対策は
 上述の,安全対策について,具体的に見てみます.

 フタの裏面を,下図4に示します.
<図4>
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 この圧力鍋では,下図5のようにして,フタを本体に固定します.すなわち,①フタを本体に押し付けて,②フタを回転させる,ことで,フタが本体にロックされます.
<図5>
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 次の工夫が,確認できます.

a)鍋の内部の圧力が異常に高まらないようにする.

(1)ノズルの入口が,4つのスリットで割ったような形状になっている.
 このような形状にすることで,ノズル入口に異物(調理物の破片など)がくっついても,完全には塞がりにくいようにできると思われます.(単純な穴だと,1個の異物で,簡単にノズルが塞がってしまいそうです.)

(2)「安全弁」が設置されている.
 安全弁は,蒸気の通路を,ばねで予圧をかけて塞いだような構造と推定されます.内部の圧力が高まると,ばねが押し込まれて,蒸気の通路が開きます.これによって,圧力が異常に高まることを防ぐ構造だと思われます.

(3)「安全スリット」が設置されている.
 フタの縁,パッキンの横に,安全スリットと呼ばれる窓状の切り欠きがあります.内部の圧力が高まると,パッキンがこの部分からはみ出します.パッキンがはみ出すと,フタと本体間の密閉が不完全になり,安全スリットから蒸気が漏れます.これによって,圧力が異常に高まることを防げます.下図6は,安全スリットから蒸気が漏れているところです.
<図6>
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b)鍋の内部の圧力が高い状態で,フタを開けないようにする.

(4)「開閉ロック装置」が設置されている.
 圧力がかかり始めると,パッキンの裏側にある棒が押されて,開閉ロック装置が動きます.このロック装置には,ピンが付いており,本体側の凹部と嵌合します.これによって,フタを本体に対して回転させることができなくなります.フタを回転できないと,フタを外すことができません.

(5)ゴム製のパッキンが本体・フタ間に設置されている.
 本体・フタ間に設置されたパッキンは,断面がV字状になっています(図3).このため,圧力がかかり始めると,パッキンが本体とフタに押し付けられます.この押し付けによって,摩擦力が発生します.このため,フタを本体に対して回転させようとしても,重くて回しにくく,圧力が残っていることを感知できそうです.


 以上のように,圧力鍋では,危険が生じないように,多重の安全対策が施されています.

 とはいえ,万全の安全対策を行ったつもりでも,事故を完全に防ぐのは,困難です.次回は,圧力鍋の事故の事例について紹介する予定です.


【今回の結論】
 圧力鍋では,次のような安全対策がなされています.
・異常な圧力上昇を防ぐために,安全弁や安全スリットなどが設置されている.
・圧力がかかった状態でフタが開かないように,ロック装置などが設置されている.


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稲場秀明 | URL | 2017/07/08/Sat 14:14 [編集]



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