今日のおじさん、なに食べました? (仮)

妻の料理と、おじさんの毎日の記録です。ほんのり工学テイスト。

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ガスコンロは,なぜ左回し?~ボリュームと逆の操作
【今日の料理】 2011/5/23 夕食
 昨日今日と天気が優れず,肌寒い陽気です.昨日のマラソンの疲れは,思ったほど残っていませんでした.


★米飯

★みそ汁,大根・キャベツ

★ラタトゥイユ
 にんにく,たまねぎを炒め,ひき肉(牛豚合びき)を加えて,圧力鍋で加圧3分.味付けは,砂糖とコンソメです.その後,なすとピーマンを加え,圧力鍋で加圧1分しました.結果,ラタトゥイユと言うよりかは,具沢山のミートソースができました.ご飯のおかずではなく,パスタにかけた方が,おいしいかもしれません.

★きゅうりおかかあえ

★甘夏

★お助け惣菜
・おかか昆布


【今日の料理工学】 ガスコンロは,なぜ左回し?~ボリュームと逆の操作
 今回は,久しぶりに,料理工学に戻ります.

 料理に欠かせない機材として,ガスコンロがあります.焼く,蒸す,ゆでる,煮る,炒める,など,調理には,ガスコンロが不可欠です.ガスコンロの外観を,図1に示します.
<図1>
画像

 さて,普段,何気なく操作しているガスコンロですが,よく考えてみると,「おや?」と思う箇所があります.それは,つまみの回転方向です.図2のように,ガスコンロでは,左に回すほど,火力が強くなるようになっています.
<図2>
画像

 これに対して,オーディオでは,右に回すほど,音量が大きくなるようになっています(図3).
<図3>
画像

 つまり,つまみを右に回したときの,動作が異なるのです.
 ・ガスコンロ:右に回す=減少する(火力を小さく)
 ・オーディオ:右に回す=増加する(音量を大きく)

 さて,右に回したときの動作として,減少する/増加するの,どちらが一般的なのでしょうか.
 機械の設計の基礎が書かれた文献[1]によると,右回し=増加,が,一般的のようです.
[1]畑村編;続・実際の設計,日刊工業新聞社,(1992)

 確かに,身近なものを見回すと,「右回し=増加」となっている機械が,多いように感じます.例を挙げてみます.
 ・オーディオのボリュームつまみ:右回し=音量を増す
 ・デジタルカメラのズームつまみ:右回し=ズームする(映像サイズを増す)
 ・自動車のエアコンつまみ:右回し=風量を増す
 ・電子レンジのタイマーつまみ:右回し=時間を増す

 このように,ガスコンロのつまみが,通常の機械とは反対向きの操作になっていることは,文献[3]でも論じられています.
[3]芳賀;失敗の心理学,日本経済新聞社,(2004)


 では,反対に,「右回し=減少」となっている機械は,ガスコンロ以外にあるのでしょうか.

 家の中を探してみると,見つかりました.水道の蛇口(図4)です.
<図4>
画像


 水道の蛇口は,なぜ,「右回し=減少」なのでしょうか.これは推定ですが,蛇口の構造が関係している可能性があります.
 水道の蛇口の内部は,下図5,図6のような構造になっています[2].
[2]水WELL.jp;図で見る水周りの基本構造
 http://www.mizu-well.jp/construction/difference/

 図5は,蛇口が閉まっているときです.蛇口のつまみには,ねじ(右ねじ)が付いています.したがって,つまみを左に回すと,図6のように,つまみ部分が上方に移動します.これによって,蛇口の入口と出口が開通して,水が流れ出します.そして,つまみを多く回せば,水が多く流れます.
 このように,簡単な構造で水の流量を調整するには,図5のように,ねじを使った構造が適しています.そして,世の中にある「ねじ」は,通常右ねじですから,左に回すと緩む=通路が開く構造になるわけです.
<図5>
画像

<図6>
画像

 さて,蛇口は,「水」という流体の流量を調整する機構,と考えられます.これに対して,ガスコンロのつまみは,「ガス」という流体の流量を調整する機構,と考えられそうです.そうすると,ガスコンロでも,簡単な構造でガスの流量を調整しようとすれば,ねじを使った機構にたどり着きそうです.したがって,蛇口と同様に,左に回すと緩む=通路が開く構造,になることは,不思議ではありません.

 現在のガスコンロでは,つまみの構造は多様化していると思われます.しかし,ガスコンロが発明された初期のころは,蛇口と類似した構造だった可能性は高いと,推定されます.その後,長い期間に渡って,「左回り=火力増加」で使われてきたために,その名残りが,今も残っているのかもしれません.

 多くの機械に合わせるために,今から,ガスコンロのつまみの回転方向を逆にしたら,使用者は,相当混乱しそうです.このため,特殊な構造であると知りつつも,変更されずに使用が続けられているのだと想像されます.


(補足1)
 文献[3]では,ガスコンロのつまみが左回りの理由として,「右利きの人がバルブを閉めるとき,右回しのほうが力が入る」ので,しっかり閉められる,ことを挙げています.こちらの理由のほうが,説得力があるかもしれません.
 「ねじには,なぜ右ねじが多いか?」の理由としても,右利きの人が締めやすいから,と聞いたことがあります.

(補足2)
 図1のガスコンロでは,「おや?」と思う箇所が,もうひとつあります.それは,つまみの配置です.すなわち,
 ・コンロは,左から,左バーナー,グリル,右バーナー,の順になっている.
 ・つまみは,左から,左バーナー,右バーナー,グリル,の順になっている.
 つまり,コンロの配置と,つまみの配置が,素直に対応していないのです.この配置は,なかなかクセ者です.今でも,グリルを点火しようとして,右バーナーを操作してしまうことが,少なくありません.この問題についても,文献[3]に記載されています.

【今回の結論】
 世の中の多くの機械と異なり,ガスコンロのつまみは,「左回し=増大」となっています.
 この理由として,以下が考えられます.
 ・ガスの調整機構としては,「ねじ」を使った機構が簡単である.
 ・「ねじ」は,通常右ねじである.

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